Vignoble de champagne – Maison Mouche

緑の妖精の時間:アブサンの儀式と専用スプーン

スイスで生まれ、フランスで愛された飲み物

アブサンは18世紀末、スイスのヴァル=ド=トラヴェールで誕生しました。その後、国境を越えたポンタルリエ(ドゥー県)などで生産が本格化します。ニガヨモギ、アニス、フェンネルなどの植物から蒸留されるこの飲み物は、19世紀を通じてフランスのカフェへと浸透していきました。

緑の時

午後の終わりになると、パリのテラスはアペリティフを楽しむ人々で溢れかえりました。その飲み物の色から、このひとときは「緑の時(heure verte)」と呼ばれ、また「緑の妖精(fée verte)」の愛称でも親しまれました。画家や詩人たちはアブサンを愛し、作品の題材にもしています。エドガー・ドガが描いた有名な絵画『アブサン』はその代表例です。

禁止、そして復活

さまざまな弊害の原因とされ、アブサンは1915年にフランスで禁止されました。1980年代後半から厳格な規制のもとで徐々に復活し、2011年には禁止令が正式に解除されました。以来、蒸留所ではかつてのレシピと伝統的な製法が蘇っています。

儀式:ステップ・バイ・ステップ

  1. グラスにアブサンを注ぎます。当時の古いグラスには、適量を測るためのメモリやラインが付いているものが多くあります。
  2. 穴の空いた専用のスプーンをグラスの上に渡し、その上に角砂糖を置きます。
  3. 氷のように冷たい水を、砂糖の上から一滴ずつゆっくりと注ぎます。カフェでは、蛇口付きのアブサン・ファウンテンを使って水の量を調節していました。
  4. 「ルシュ(louche)」を観察しましょう。水が混ざるにつれてアブサンが白濁し、乳白色のオパール色へと変化します。
  5. 好みにもよりますが、一般的にアブサン1に対して水3〜5の割合で混ぜます。スプーンで軽くかき混ぜたら出来上がりです。

砂糖は必須ではありません。多くのアブサン愛好家は、銘柄によっては砂糖は不要だと考えますが、この一連の動作そのものが楽しさの一部となっています。

コレクターズアイテムとしてのスプーン

砂糖水を滴下するための穴や、グラスの縁に固定するための切り込みがあるアブサン用スプーンは、19世紀に葉や幾何学模様、さらにはエッフェル塔の形など、実に様々なデザインで作られました。現在では、カクテル愛好家だけでなく、コレクターの間でも非常に人気があります。

当店のアブサン用スプーンは、ギフトセットにも最適です。スプーン単体でも、専用グラスを合わせた「緑の時(L'Heure verte)」ギフトセットでも、アブサンの儀式をまるごと贈ることができます。あとはお好みのボトルを選ぶだけです。

お酒は適量を。飲酒は健康に悪影響を与える可能性があります。

ブログに戻る